OpenAI

OpenAIのNotion活用事例|共有ナレッジでワークフローを高速化

AIシステムは、人間の知識を土台として築かれています。そのためOpenAIでは、Notionを活用して社内の共有ナレッジを記録、管理し、業務に役立てています。さらに、OpenAIのAPIを使ったNotion AIをNotionと共同開発したことで、社内のナレッジが具現化され、コラボレーション、意思決定、製品開発が加速化されました。

体験談

Brad Lightcap

COO

Karina Nguyen

リサーチ

John Allard

エンジニアリング

Mashfir Mohiuddin

データサイエンス

Nick Erdenberger

GTM(Go-To-Market)

用途
ナレッジベース、プロジェクト管理、Notion AI
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業務を一か所に集約することで発揮される力

多くの企業では、組織の拡大に伴い、業務の流れが縦割りになり、情報がサイロ化され、質の高い知見が膨大な情報に埋もれていくことが多々あります。こうした課題を見越して、OpenAIはまだ数百人規模の研究所だった頃に、ある決断を下しました。それは、全チームの業務を一元化する場所として、Notionを利用することでした。また、当時OpenAIのリーダーたちは、AIを活用した次世代の仕事の在り方をNotionと共に形作る機会も見出しました。この早い段階の決断が、両社を大きく変える起点になったのです。

OpenAIの急速な成長に並行して、Notionも進化していきました。Notionは、OpenAIにとって単なるツールではなく、人間の知的生産性を高める手段としてのAIの在り方を共に追求するパートナーとなったのです。OpenAIの全チームが日々Notionを使う中で生じたフィードバックのサイクルは、NotionのGTP-4搭載機能の開発に反映され、両社が目指すAIアシストのコラボレーションの実現が加速化されました。

現在のOpenAIでは、リサーチ、開発、市場進出戦略(Go-To-Market)など、あらゆる業務がNotionに集約されています。そこではOpenAIの構想、計画、意思決定が常に具現化され、行動に結びついています。また、SlackやGoogle Driveなどの他ツールとの連携により、業務の一体性が維持されています。さらに、Notion AIは、OpenAIのAPIを搭載し、実際の利用パターンを反映して形成されるため、全チームが常に必要な情報に瞬時にアクセスし、業務を滞りなく進めることができます。

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私たちは、各チームが専門能力の発揮を加速するためにツールを駆使し、OpenAIの全チームの業務を促進することを目指しています。Notionを活用し、それを着実に実践できていることを嬉しく思います。
Brad Lightcap
Brad Lightcap
COO
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研究から製品化への流れを促進

OpenAIは研究を核とする組織として、全人類に貢献する安全な汎用人工知能(AGI)の構築に取り組んでいます。OpenAIの研究者たちは、Notionのチームスペース上に研究ラボを作り上げました。そこは、研究者たちの構想や発見が自然と製品開発の流れにつながる場所となっています。

研究者たちは、Notionで実験の記録や進捗をリアルタイムで管理しており、ボード、リスト、タイムラインなどのビューを使い、各自のプロセスに最適な形でカスタマイズしています。研究者たちの作業は、エンジニアやプロジェクトマネージャーに直接共有されると同時に、それらの部門が利用するGitHubLinearなどの専門ツールとの連携を介しても共有されています。その結果が、チーム連携型の情報検索性に優れたハブです。そこでは、チーム内外の最新の仕事を自らの仕事に迅速に反映しながら、全員がワンチームとして機敏に動いています。

「プロダクトマネージャー、エンジニア、デザイナーが初期段階から関与していることで、製品開発プロセス全体が常に一体化された状態で進行します」と、OpenAIリサーチチームのKarina Nguyen氏は述べています。

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「Notionは、私たちのリサーチフローや製品開発プロセス全体に欠かせない存在となっています。日々の進捗報告、コーディング、新モデルのリリースとイテレーションの加速化など、あらゆる業務をNotionで管理しています」と、OpenAIリサーチチームのKarina Nguyen氏は述べています。
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1日24時間いつでも頼れるアシスタントが、開発を加速

開発チームにとって、スピードとは、単にコードを速く書くことではありません。レビューが繰り返されるサイクルや複数のタイムゾーンをまたぐことで生じる摩擦を減らすことも意味します。OpenAIでは、実時間でナレッジを捕え、瞬時のアクセスを実現することで、開発速度を追求しています。エンジニアは、単に各々の作業の一環としてのみ情報を記録しているわけではなく、現在そして将来の全チームメンバーが活用できる知識リソースを築いているのです。

OpenAIのエンジニアは、「キャンプ場の原則」という考え方に従っています。これは、共有ドキュメントを使用する際、開始時よりも改善された状態にして使用を完了するというルールです。この経験知の価値は、プレッシャーのかかる場面でより価値のあるものになります。一人のエンジニアが日常業務の中で記録したメモが、チームの新メンバーや、別のエンジニアが時間外の緊急対応を行う場面で、状況打開のカギとなるかもしれません。その場面が訪れた時、Notion AIは、長年にわたり蓄積された技術知識へユーザーを即座に導きます。その知識は、時差やサイロ化によってもアクセス不可にならない、必要不可欠な背景情報と共に、ユーザーに提供されます。

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「Notionの効果は、雪玉式に大きくなっていきます」と言うのは、スタッフエンジニアリングリードのJohn Allard氏です。「デバッグセッションやアーキテクチャに関する判断をひとつひとつ記録することで、チームが強化され、納品スピードの向上につながるのです」
Notionで技術文書を管理することで、今日発見するソリューションが、明日の共有知となるのです。以前は解決に何時間もかかっていたデバッグも、今ではNotion AIに頼むだけで、わずが数分で済むようになりました。
John Allard
John Allard
エンジニアリング
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データへのアクセスと行動に繋がるデータ

以上のように、OpenAIのリサーチチームと開発チームは、AIの可能性を押し広げています。一方で、データサイエンスチームでは、複雑な業務データのアクセス、利便性、効果を高めるためにNotionを活用しています。

データサイエンスチームは、ダッシュボード、スプレッドシート、手作業で作成した報告書などの情報を集約し、一元化・自動化されたレポートシステムで管理しています。コンピューティング環境の使用状況、キャパシティ計画、週次のパフォーマンス指標が、Notionの週次レポート用のデータベースに集約されています。これらのレポートでは、自動化機能が組み込まれたテンプレートを使用して情報を要約し、ModeやDatabricksといったデータツールのダッシュボードが直接埋め込まれています。

各チームにおいて__複数のツールの切り替えに費されていた時間が削減__され、プロダクトとエンジニアリングのリーダーたちは、OpenAIのロードマップを形づくる重要な指標をより早く把握できるようになりました。この仕組みによって、毎週レポートの準備時間を1時間以上節約できています。さらに重要な利点は、重要なインサイトが必要になったとき、瞬時に全関係者にそれが届くことです。

OpenAIのデータサイエンスチームは、Notionでレポートシステムを自動化し、手作業に費やしていた時間を大幅に削減しました。重要な業務データとダッシュボードを一か所に集約することで、意思決定者にリアルタイムでインサイトを届ける、検索性の高いハブを構築しました。
複雑なデータ分析結果を、誰もがアクセス可能な読みやすい文書として共有する機能は、画期的な変化をもたらしました。週次レポートをNotionで共有することで、技術的な知見をより広い対象者に届けることができ、組織全体にわたり意思決定の質を高めることができました。
Mashfir Mohiuddin
Mashfir Mohiuddin
データサイエンス
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グローバルな市場進出戦略(Go-To-Market)を加速

変化の激しい市場環境で、OpenAIのGTMチームに求められるのは、変化し続けるユーザのニーズを常に先取りすることです。そのためには、組織の急成長と進化に適応可能かつスケーラブルなプロセスが欠かせません。

そこで活躍するのが、Notionです。現在は、市場のインサイトと社内のナレッジが統合される中心的なハブとなっており、ユーザがそこで得る学びは、同じNotion内で戦略や製品開発に還元されます。

GTMチームはNotionでGTM業務専用のハブを構築しました。メッセージング、ポジショニング、プレイブック、顧客事例など、__大量のコンテンツを一元管理__するデータベースで、関連する製品リリースのデータベースとも連携されています。Notion AIを使えば、製品ローンチに向けた営業活動の準備から、新メンバーのオンボーディングまで、あらゆる業務で必要な情報にすぐにアクセスできます。OpenAIのGTMチームが拡大を続ける中、このハブの存在により全員の足並みが揃い、情報周知が徹底されています。

私にとって、Notionは「頭の中にあれこれ混在し、思考が止まらないまま終える一日」と、「必要なものがすべて一か所に整理された状態で、すっきり終える一日」の違いを実感させてくれる存在です。
Nick Erdenberger
Nick Erdenberger
GTM(Go-To-Market)
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業務とナレッジを一元化する効果

OpenAIが他社と一線を画す理由は、スピードです。Notionを使うことで、インサイトをもれなく捉え、行動に結びつく知識として全社で活用することができます。同社のワークスペースでは、会社全体のナレッジとそれを取り巻く各種ツールが、シームレスに統合されています。それにより、サイロ化を防ぎながら、リサーチ、データインサイト、開発ソリューション、市場に関する知見を垣根なく共有し合える体制となっています。

OpenAIがイノベーションを生み出し、スピード感を持って前進できるのは、このナレッジ共有とコラボレーションの基盤が整っているからこそです。構想が製品として具現化され、アイデアがベストプラクティスとして形になっていくワークスペースで、全チームが緊密に連携し合い、足並みを揃え、使命に向かって前進し続けています。

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