
理想のカルチャーをNotion上に構築! 人&仕事の情報を貯め、 従業員の働きがいをさらに高める
さまざまな広告事業を展開するナハトは、働きがいのある会社ランキングの中規模部門において、広告系企業でトップの評価*を受けています。 同社はNotionを導入し、ドキュメンテーション&オープンコミュニケーション文化の実装を実現。仕事の生産性とクオリティの向上だけでなく、"働きがい"を高める施策にも活用するなど、同社ならではの独自カルチャーと"働きがい"を支えるツールとして積極的にNotionを展開しています。
オンボーディングや社内研修で効果を発揮! Notionが人材定着化に貢献
ナハトでは、オンボーディングにNotionを積極的に活用しています。入社研修3日間の日報やカリキュラムの振り返りなどをNotion上に記入してもらい、すべての情報を1ページにストック。それを全従業員に公開し、上長や関係者が簡単に確認できるようにすることで、オープンコミュニケーション文化の促進につなげています。これまでは“入社研修で何をやっているか”が可視化されていませんでしたが、Notion導入後は既存社員にもわかるようになり、改善策のアドバイスももらえるように。
また、以前はスプレッドシートで実施していたeラーニング研修のコンテンツを、従業員のモチベーションを上げるためにNotionで作成。学びや気づきを楽しくインプット・アウトプットできるようにしたり、1人ひとりや部署ごと、全社の進捗率をチャート機能を利用して確認しやすくしたりしています。
実は、Notion導入以前、ナハトにはドキュメンテーション文化が根付いていなかったため、特に入社直後は、人に聞かないと業務に必要な情報がわからず、自立駆動して働けないという課題がありました。また、会議や他部署などの情報が適切に共有されていなかったため、優秀な人材の離職につながる懸念もあったそうです。Notionで必要な情報に素早くアクセスできる環境を整えられ、そうした問題を払拭できたことは「人材定着化」につながる大きな価値だったと言います。


人や仕事の情報をNotionに貯めたことで、情報検索時間が1人あたり1日30分〜60分削減されました!
人事戦略本部HRBP
人事制度の納得感を高める「仮等級判定レポート」 独自カルチャーを実装・可視化した社内ポータル
ドキュメンテーション&オープンコミュニケーション文化を促進するために、従来一箇所にまとめられていなかった会社のさまざまな情報(社内規定や各種制度・申請等)を集約した社内ポータルもNotionで作成しました。また、単に情報をストックするだけでなく、ナハトらしいカルチャーを至るところに実装しています。
たとえば、人事制度に関するページでは、等級制度や等級数、等級要件、給与レンジだけでなく、納得度のある評価制度を目指すため“全従業員の等級”も公開。また、「昇格者レポート」では、等級が上がった従業員の成果やマネージャーによる評価&期待などをオープンにしています。これにより人事制度やその運用に対する信頼を高めるとともに、昇格するために何が足りないのかを等級要件(テキスト情報)だけでなく、ロールモデルを示すことでイメージしやすくしています。従業員がマネージャーに尋ねるときも「昇格するにはこのような能力が必要だと思っていますが、合っていますか?」のような議論が可能になったそう。
また、3等級以上の新入社員に対しては採用マネージャーが「仮等級判定レポート」を作成し、判定理由や期待値、実績などを公開。ハイレイヤー人材が入社した際にこうしたレポートを公開しておくことで、既存のメンバーがサポートする気持ちよりも“お手並み拝見”という気持ちで迎え入れてしまうことを是正するようにしています。
Notionでこのような独自カルチャーを実装した結果、「自分、そして周りのメンバーの等級に納得しますか?」などと尋ねた従業員アンケートでは90%以上の方が納得と回答しており、新入社員からも良好な反応を得られています。

従業員の“深い”自己紹介を全社共有! 相互理解と円滑なコミュニケーションを促進
3日間の入社研修の間に、新入社員に書いてもらう「深い自己紹介」も、関係性や仲間を大切する同社ならではのユニークな取り組みです。その目的は、従業員の相互理解を高め、より円滑なコミュニケーションを実現するため。“深い”と呼ぶだけあって入力項目は多岐にわたり、顔写真はもちろん、入社理由、経歴、家族構成、好きな食べ物、趣味、休日の過ごし方…など。強制ではないものの、可能な範囲で5000文字程度でNotion上でドキュメント化してもらい、それを全員が見られるように公開しています。
この「深い自己紹介」は、「フレカ」(フレンド、フレッシュ、クレジットカードの略:入社後1カ月以内の新入社員にクレジットカードが配られ、新入社員がいつでも何度でも先輩にランチをおごれる福利厚生制度)で特に役立っています。新入社員がフレカを希望する際はカレンダーに「深い自己紹介」ページのリンクを挿入して先輩に連絡。すると先輩はランチに行く前に新入社員の情報を詳しく知ることができ、その結果“空間コミュニケーションの質”を最初から深めることができます。ありきたりな自己紹介は非同期で済ませ、1時間という貴重な福利厚生の時間対効果を高めています。
また、「深い自己紹介」は、新入社員が自身を評価するマネージャーについて知り、入社後に新たな人とプロジェクトを行う際のチームビルディングにも効果を発揮。“相手のことを深く知る”ことは会話が弾むだけでなく、コミュニケーションの心理的安全性をもたらします。Notionのアナリティクスを見ると、この「深い自己紹介」が従業員に一番見られているそう。「代表取締役の安達も本当によく見ています。Notion導入の費用対効果は一般的に経営会議でシビアに検討すると思うのですが、“深い自己紹介があるからいいじゃん!”と言うほど高く評価しています」。


会社の急成長に伴い、従業員も年々増加しています。将来的には3000人という目標計画がある中で、Notionは大規模利用にも耐えうるツールであることが選定理由の1つでした。
人事戦略本部HRBP
「Aさんってどんな人?」と尋ねれば Notion AIがすぐに情報を教えてくれる
ナハトではNotion AIも全社導入し、情報検索や文章の要約に活用しています。たとえば、自己効用感や組織効力感を高めるための「ポジティブゴシッピング」と呼ばれる取り組みでは、従業員同士が互いの強みや良いところをNotion上に書き込み、それを社内のチャットツールで全社共有。そしてチャット内のリンクをクリックするとその従業員のNotion上の自己紹介ページに飛び、データベースにまとめられた過去のすべての投稿がNotion AIによる要約付きで閲覧できるようになっています。
「現在は450ほどの書き込みが貯まっています。1人ひとりの強みや良いところの情報流通量を社内で増加させれば、その人はより自己効用感をもつことができるようになります」
また、「Notion AIを今後もっと活用していきたい」「Notion AIを日本で一番使い倒したい」と考えていることから、さらなるNotion AIの活用案を検討しています。中でも早期に社内アナウンスしようとしているのが、Notion AIのQ&A機能の活用です。新たな従業員が入社したときや新たな同僚とプロジェクトを一緒に行うとき、フレカでランチに行くときなどに「Aさんってどんな人? 強みや等級、趣味はなんですか?」のように尋ねれば、Notion AIによってその人の情報を素早く掴むことができます。
そのほかにも「自分と同じ趣味を持っている人はどれくらいいる?」と尋ねたり、1on1ミーティングの議事録を元に話すことができていない内容を提案してもらったり、Notionに情報を集約しているからこそNotion AIの活用方法はたくさん考えられるため、今後はNotionと一緒に検討を進める予定です。
*Great Place To Work®Institute Japan 2025年版「働きがいのある会社ランキング中規模部門」
