
Notionでは、会社や組織の中でNotionの導入や活用推進を積極的にサポートするユーザーを「Notionチャンピオン」と呼んでいます。そんな、チャンピオンのための組織活用に特化したコミュニティが「Notionチャンピオンズコミュニティ」です。
2025年3月7日、チャンピオンの活躍を讃えるため、「第二回 Notion Japan チャンピオンズコミュニティアワード2024」を開催しました(第一回の様子はこちら)。このアワードイベントでは、チャンピオンの日頃の活動への感謝に加え、組織の垣根を超えたチャンピオン同士のつながりを深めることを目的としています。
チャンピオンになれば機能のフィードバックを直接届けられる
昨年に続き、2回目となる今回のアワードイベント。1回目と比べると会場の広さは2倍となり、参加者も増加。チャンピオンの数も増えており、コミュニティの活性度は増しています。

アワードイベント最初のプログラムはNotionより最新機能の発表です。この場で初めて発表された情報もあり、新機能に期待する様子が見られました。日頃のフィードバックを元に開発される機能もNotionには数多く存在します。Notionチャンピオンズコミュニティに入ると、コミュニティのサービスを利用し機能のフィードバックをNotionに直接伝えることもできます。もしかしたらあなたの求めていた機能が新たに装備されることがあるかもしれません。Notionのプロダクトを一緒にアップデートできることは、チャンピオンになる特典のひとつと言えます。
コミュニティの活性化に努めた5人を表彰
続いてのプログラムはチャンピオンアワード表彰式です。今回は5人のチャンピオンに、「チャンピオンエンフォース賞」を贈呈。この賞は、2024年におけるコミュニティの活性化に寄与した方に贈られる賞です。

今回、選ばれた5名のチャンピオンは以下の通りです。
ニフティ株式会社/石川貴之さん
NOT A HOTEL株式会社/梶原成親さん
学校法人駒澤大学/戸塚恵亮さん
クラスメソッド株式会社/田村総司さん
株式会社カウシェ/岡田佑亮さん
1人目の受賞者であるニフティ株式会社の石川貴之さんは、昨年に続き2度目の受賞です。石川さんはミートアップに登壇するなどコミュニティのイベントを盛り上げてくれました。「2年連続の受賞に驚きました。Notionチャンピオンズのコミュニティは定期的にミートアップなどもやっています。(今日の表彰式以外でも)イベントがあるので参加してみてください」(石川さん)
2人目はNOT A HOTEL株式会社の梶原成親さん。梶原さんも2度目の受賞です。「3年連続を目指して2025年も頑張ります!」(梶原さん)。3人目は学校法人駒澤大学の戸塚恵亮さん。同大学では職員採用ページをNotionで作成しており、Notion導入を積極的に行っている学校法人です。「ここ最近の駒澤大学は嬉しいニュースが続いており、それに続く受賞なので感無量です」(戸塚さん)
4人目はクラスメソッド株式会社の田村総司さん。「昨年は弊社から別のスタッフが選ばれていて、(受賞を)羨ましいと思っていました。今回、自分が受賞できてとても嬉しいです」(田村さん)。5人目は株式会社カウシェの岡田佑亮さん。「他の方が2年連続の受賞をしていたので、私も2年連続を目指します」(岡田さん)と抱負を述べました。
チャンピオンならでは、三者三様のNotion活用推進ストーリー
続いては、3人の登壇者がNotion導入/活用推進における自社の取り組みを発表するプログラムです。
デジタル化を進めるポイントは、アナログ的なコミュニケーション
学校法人芝浦工業大学 大学企画課 澤虹之介さん

1人目として登壇したのは、学校法人芝浦工業大学の澤虹之介さん。芝浦工業大学がNotionを導入したきっかけは2つあり、1つ目は教育・研究時間の捻出を目的とした有志教職員によるプロジェクトの発足。そして2つ目は大学教職員の業務効率化です。従来、職員から教員への業務依頼はメールやチャット、学内システムなど発信者ごとに連絡手段が異なっており、教員が重要な連絡を見落としてしまうことが課題となっていました。そこでNotionのデータベース機能を活用し、業務依頼を一元管理できる仕組みを構築しました。具体的にはデータベースのオートメーション機能を使って通知を自動送信し、ページ上で業務の完了報告やコメントのやり取りできるようにしました。さらにこのデータベースは依頼内容の履歴管理も可能となっています。
Notion導入にあたり、特に注力したのは、教職員への丁寧な説明と理解の促進です。新しいシステムやツールの導入時には、一部の教職員から変化への抵抗感が生まれることがあります。そうした不安を和らげるため、丁寧なコミュニケーションや、エラーやトラブルを受け入れる文化づくりに努めました。また、Notion導入の目的が教員の負担軽減であることを繰り返し伝え、組織の中に自然とNotionが根付くよう取り組みました。「業務のデジタル化を進めるためには、アナログ的なコミュニケーションを続けることが大切です」と澤さん。
「Notionを使いたい」を浸透させる施策とは?Notionサポーターの存在
BASE株式会社
BASE Department/Product Management Division(Division Manager)
BASE Department/Marketing Division(Division Manager)
小池雅明さん

2人目の登壇者はBASE株式会社の小池雅明さん。テーマは「入社したばかりの従業員がNotionを全社導入する方法」です。入社したばかりの従業員が新しいツールやシステムを全社導入するのは至難の技です。そこで小池さんは各部署からサポーターを募り、Notion導入を一緒に進めてもらいました。その後、Notion上に事業で即座に活用できる研修資料(戦略上の基礎知識の解説ドキュメント等)を作成・共有し、部門を超えて従業員同士が自発的にNotionを広める仕組みを構築しました。さらに、既存ツールのデータをNotionへ移行し、Notionに情報を集約することで「Notionには有益な情報がある」という認識が組織全体に浸透しました。そして現在(2025年3月時点)のBASE株式会社ではドキュメント管理ツールとしてNotionを全社的に利用するまでになったのです。
期間はわずか4か月。Notion全社展開を短期間で進める方法
Sansan株式会社 技術本部 コーポレートシステム部
System Planningグループ 杉浦壮彦さん

最後に登壇したSansan株式会社の杉浦壮彦さんは、全社展開のプロジェクトをリードしたチャンピオン。今回は杉浦さんならではの具体的なノウハウや視点が共有されました。現在は全社情報をNotionに集約しているSansanは以前、部署ごとに異なるSaaSツールを導入していました。しかし、情報の分散や機能の重複、コスト増といった課題があり、もともとエンジニア組織での利用が進んでいたNotionに全社導入を決めました。全社展開するにあたり、部門ごとにNotionサポーターを任命したことは大きかったと杉浦さん。サポーターが所属先への展開を促したことで、Notionへの理解が深まり、これにより4ヶ月という短期間で他ツールからの移行も含めた、全社展開が完了。他にも執行役員による周知活動、Notionカスタマーサクセス担当と連携して丁寧なオンボーディングプログラムの実施や社内事例の共有も、スピーディーに導入するための重要な取り組みだったそうです。発表の最後にはコミュニティメンバーに対して、自社で利用している社内勉強会のコンテンツをテンプレートにしてプレゼントというスペシャルコンテンツも展開してくれました。

Notion導入のやり方は三者三様でしたが、マインドチェンジを図ったことは共通の取り組みでした。「Notionを活用することが業務効率につながる」という思いを組織に根付かせることが導入をスムーズに進める重要なポイントです。また、導入推進の担当者だけでなく社内に「Notionサポーター」を配置することも成功のカギとして取り上げられました。このような導入ストーリーを組織の垣根を超えて当事者本人から直接聞き、明日から使えるノウハウとして自社の導入活動に活かせることはチャンピオンズコミュニティに加入するの大きな価値と言えます。
交流会を通じて広がるNotion活用の可能性
アワードイベントの最後は交流会です。参加したチャンピオンに感想を聞くと、「どうすればNotionを全社展開できるか悩んでいたのですが、参考になる事例を聞けて良かったです」「普段はオンラインで会っていたコミュニティのメンバーやNotion Japanのスタッフと、直接会えて嬉しかったです」。
参加者同士が、組織の垣根を超えてNotion活用のヒントや社内導入の秘訣を話し合ったり、意見交換するシーンが多く見られました。「Notion × 組織活用」という共通項により、さまざまな交流や一体感が生まれているようでした。


どうやってNotionを社内展開していけばいいのだろうと悩んだ時、相談する場所があると心強いです。Notionチャンピオンズコミュニティに入れば、導入のヒントや活用事例を知ることができます。他社との繋がりも得られるので、相談できる相手と出会えるかもしれません。また、チャンピオンズコミュニティでは、今回のイベント以外にも加入することで得られる特典があります。
2025年も本コミュニティでは、チャンピオン同士の横のつながりを作り、チームでのNotion活用を応援するための場となっていければと思います。
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